CAREER MARK公式ブログ

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強みを見出すキャリアの棚卸しワークショップ ~再就職活動の第一歩を踏み出してみよう~

2023年1月31日、強みを見出すキャリアの棚卸しワークショップが開催されました。

今回、CAREER MARKキャリアコンサルタント林とともにワークショップを進めていただいたのは、中国・上海在住のキャリアコンサルタント関小百合さんです。

お二人には以前、「駐在妻の再就職リアル 人事・転職エージェントの裏話」と題し、「世界を繋ぐ!キャリアコラボセミナー第2回」も開催いただきました。

 

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毎回多くの方にご視聴いただいているお二人のイベント。今回はそんなお二人と一緒に、課題シートを通して「自分の強みを見出すこと」を目的としたワークショップを実施しました。

再就職活動の第一歩として開催された今回のワークショップについて、レポートをお届けいたします。



 

 

【登壇者】

関小百合さん

国家資格キャリアコンサルタント/育休後アドバイザー

リクルートキャリアコンサルティングで法人営業を経験。社内表彰では年間MVP3回他27回以上受賞。また社内でワーキングママ初の年間優秀賞を受賞。その後、2021年フリーランスとしてキャリアコンサルタント&法人研修講師として独立。ワーキングマザー向けキャリア講座“キャリア戦略カレッジ”共同代表。2022年4月より中国・上海に駐在帯同し、現在は“キャリアカフェ上海”のスタッフとしての活動やボランティアイベントの開催を行っている。

 

林眞帆

CAREER MARK キャリアコンサルタント

IT企業にて10年以上、採用・人材開発に携わる。2015年、夫のイギリス赴任に帯同するため退職。イギリスではキャリアワークショップを多数開催し、キャリアカウンセリングやコーチングを通して女性のキャリア支援を行う。イギリス帯同中にCAREER MARK参画。2019年に本帰国、再び企業にて採用や人材開発に携わり、管理職も経験。その後再び40代での転職活動を経て、現在は新たなフィールドで採用や人材開発に携わりながら、CAREER MARKでのキャリア支援を行う。

 

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※CAREER MARKについてはこちら

 

はじめに

「あなたの“強み”はなんですか?」という問いかけから始まった今回のワークショップ。再就職の面接で必ずと言ってもいいほど聞かれるこの質問に、皆さんはどのように答えますか?

ぜひ「自分の強みはなんだろう」と考えながら、今回の開催レポートを読んでみてください。

まずは「強み」について理解しよう!

「“私なんて”という言葉から卒業してください」

グループワークを始める前にまず、今回のテーマでもある「強み」についての説明がありました。

強みは「自分軸の強み」と「他人軸の強み」の2つに分けることができるそうです。自分軸の強みとは経験から身につけ「できるようになった」こと、他人軸の強みとは他の人と比べて少し「得意」だと思うこと。

どちらの強みも普段の生活において自然と発揮されているので、自分では気づきにくいのが難点だそうです。そのため、「自分のことを過小評価しがちな人が多い」と小百合さん。続けて、「“私なんて何もできない”“私なんて他の人と比べたら”のように、“私なんて”という言葉を使っても誰も幸せになりません!今日から使うのはやめましょう!」というアドバイスをいただきました。普段の自分を見つめ直すと、背筋が伸びる思いです。

できないことを想像し「私なんて」という発言をするのではなく、できることを想像し「私にはこれができる」と前向きな発言をすることで、周りの人にもポジティブな印象を与えることができ、再就職活動にも役立つそうです。

強みを知るメリット

では自分の強みを知るメリットはなんでしょうか。

それは弱みを潰すのではなく、自分の強みを伸ばすことに注力ができるです。ではここで実際に想像してみましょう。

弱みを克服する努力はなかなか進まないのに、強みのブラッシュアップは比較的容易に進めることができた、という経験はないでしょうか。

この点からわかるように、弱みを潰して良い方向に持っていくよりも、「できるようになったこと・得意」に焦点をあて、強みを伸ばしていく方がプラスになりやすい、と言われているそうです。

さらに、強みを知り、伸ばしていくことで

  • 自信を持った行動ができる
  • 再就職のチャンスを広げられる
  • 組織でより活躍できる

といったメリットもあります。

強みを知る中で大事なのは持ち運び可能な「ポータブルスキル」

スキルには「ヒューマンスキル・ポータブルスキル・テクニカルスキル」と大きく分けて3つあります。

この中には、コミュニケーション能力や企画力・実行力のように、誰もが本質的に持っていて、なおかつ比較的容易に伸ばすことができるスキルがあるそうです。それがポータブルスキル。

ポータブルスキルは、業種や職種が変わっても「持ち運びが可能な能力」なので、職場でも評価されることが多いそう。また、仕事以外でも発揮されていることがあるため、「自分の強みは何か?」と考えるときにまず注目すべきスキルなんだそうです。

「資格などがないことに焦らず、まずはポータブルスキルに注目し、それを帯同期間中に伸ばすことも大事ですよ」と林から心強い一言もありました。

自分では気づきにくい「強み」を知るワークショップ

参加者が期待していることは?

「強み」について理解した後はグループワークが実施されました。

まずは参加者全員の自己紹介が行われ、「今回のワークショップで期待すること」を発表。挙げられたのは

  • やる意識はあってもやれていなかった棚卸しをこのワークショップを機にスタートさせ、やり続ける原動力にしたい
  • 過去の経験を振り返ることでそれをお守り代わりにし、安心して今後を過ごしたい
  • 何も考えずにがむしゃらに頑張ってきた期間を棚卸しして整理したい
  • 職務経歴書を完成させたい
  • 振り返る歴史が長すぎて、どこを選抜すればいいのかわからないのでワークショップを通して決めていきたい
  • 強みをいま知ることで、残りの帯同期間中に強みを活かした活動をしていきたい

などです。棚卸しの必要性は感じているもののなかなか手をつけられない方、どのようにスタートすればいいのか、どうやって整理していけばいいのか悩んでいる方が多いようですね。

参加者の方も話を聞きながら、それぞれの発言に強く頷いている方が多く見られたのが印象的でした。

事前課題とグループワークを通して見えてくるもの

ワークショップには5つの事前課題がありました。今回はその課題をベースに、「自分の強みは何か」を見つけ出すグループワークを、少人数のブレイクルームに別れて実施。

自分の経験を整理する時間、それをプレゼンする時間、聞き手からのフィードバックの時間やフィードバックを受けてみての感想をシェアする時間がしっかり確保されており、参加者の方にも大変好評でした。

事前課題をするだけでも自分の強みをブラッシュアップできたように思っていましたが、グループワークをすることでより理解が深まり、自信につながったように思います。

また同じグループの方からフィードバックをもらうことによって、自分では気づいていない強みを知ることができたのも良い点でした。

特に印象的だったグループワーク

「海外滞在期間の振り返り」というテーマのグループワークがあったこと、これが特に印象的でした。駐在帯同をしているなかで海外生活で頑張ったと思う経験、変わることができたと思う経験を深掘りしていきます。

その経験は、「プロジェクトを立ち上げた」「成績を残した」など大きなものでなくても大丈夫。「現地でどのように友達を作ったのか」や「どのように現地の情報を収集していたのか」など身近なことでいいそうです。この「自分では何気ないことだと思っている経験」こそが実は強みである場合も多いそう。

「職場とプライベートだと環境が違うので発揮されるスキルも当然違ってきます。ただ、海外滞在期間で発揮しているスキルを職場だった場合ならどうやって発揮できるのか、と考えてみることが大事」との言葉に納得する方も多かったようです。

この「海外滞在期間の振り返り」というワークの後に行った別のワークも大変魅力的で、多くの方に「今後の再就職活動の参考になった」「海外生活時に何を意識して生活すればいいのか考えることができた」というお声をいただいております。このレポートでもそのワークの内容を詳しくお伝えしたいほどです!

ワークショップを終えて

「もう終わりの時間?!もっと話を聞きたい!」と思わず呟いてしまうほど濃い内容だった今回のワークショップ。

グループワークでは、話し手は決められた短い時間の中で強みを話すことで面接の練習に、聞き手は話を聞きながらフィードバックを考えることで面接官の観点を考える練習になるという利点があるそうです。

話し手にとっても聞き手にとっても無駄な時間が全くなく、とても貴重な時間を過ごすことができたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

ワークショップの最後には、事前に寄せられた質問にも丁寧に答えてくださいました。そこにも熱いメッセージがたくさんあり、短時間に得られた情報は両手では収まりきらないほどの量!

参加された方も、ワークショップを通して緊張がほぐれ、笑顔と安堵の表情に溢れているように感じました。

あとがき

自分の強みについて考える時、「こんなことは誰にでもできる」「ありきたりだ」と思い悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ワークショップでは誰かに話し、フィードバックをもらうことで「ありきたりだと思っていた経験が本当は私の強みなんだ」と気付かされる場面がたくさんありました。一つ一つの経験にそれぞれの想いや考え方があるからこそ、強みがない人なんていないはず。ぜひ自分の経験の棚卸しをし、誰かにシェアしてみてください。今まで見えてこなかった自分の強みに気づくことができるはずです。

お知らせ

今回登壇いただきましたさゆりさんの公式LINEアカウントはこちら

ご興味ある方はぜひご登録ください。

CAREER MARKの1on1キャリアサポート

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今回のイベントに参加された方には、特別価格で上記の「セミナーフォローアップ」にお申し込みいただける特典が付いております。ぜひご利用ください!

 

文・CAREER MARK インターン6期 杉野理央

 

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