もと駐在員パートナーの再就職リアルストーリーVol.8
駐在帯同中に「自分がやりたいことは何だろう?」と悩んでいる方、必見です!
今回インタビューさせていただいたYさんは、アメリカ駐在帯同中にCM+(キャリアマークプラス)を利用して自分と向き合い、本帰国後に再就職されました。
Yさんは、駐在帯同の期間は「やりたいことを見つけ、やり抜くこと」と「自分自身と向き合うこと」が大切だと話してくださいました。そんなYさんがどのようにして自分らしい未来を切り拓いたのか、そのヒントが詰まったインタビューをご紹介します。
Yさんプロフィール
2009年:大手信託銀行入社
2018年:育休取得
2020年:アメリカ駐在帯同〜二人目出産英語力の向上と多様な文化の理解のため、英語のコミュニティや
娘さんが通うプリスクールのボランティアに参加し、異文化理解を深める2022年:二人目の育休満了で退社
2023年:本帰国
2024年:3D Architech合同会社入社。バックオフィス業務を担当
- 自分らしく働くために再就職を決意
- 自分と真剣に向き合うためのキャリアの棚卸し
- やると決めたことをやり抜くことが、自分の糧になる
- 学びこそ、私の原動力
- 再就職活動で評価された私の"強み"とは
- さいごに
- あとがき
自分らしく働くために再就職を決意
―復職も可能であったとのことですが、再就職を選んだ理由を教えてください。
もともと大企業で働いていたのですが、産休・育休を取得し、約3年間仕事から離れました。休職しながらの駐在帯同生活では、さまざまな経験を積むことができました。自分を見つめ直す機会を持ち、変わった、成長したと自覚できたことで新しい業界でチャレンジしたいと思うようになり、再就職を決意しました。
―再就職先を決める際に、特に重視したことは何ですか?
「前職で経験のある事務仕事」「子育てとの両立の見通しが立つ会社」という二つのポイントに絞って、業種にはこだわらず自宅から通える範囲で探しました。自分を見つめ直した時に、企業の規模や給与よりも、働く環境や業務内容が自分にとって大切だと気づき、再就職の軸を決めました。
自分と真剣に向き合うためのキャリアの棚卸し
―「自分を見つめ直し、再就職の軸を決めた」とのことですが、実際に再就職活動を始める前に行ったことはありますか。
駐在帯同中に「キャリアの棚卸し」をしたことです。本帰国が決まり再就職について考え始めた時に、CAREER MARKのInstagramで、キャリアセミナーが開催されていることを知り受講しました。キャリアセミナーを受講するまでは、自分のこれまでの仕事について深く考えたことはありませんでした。セミナーに参加したことで、自分の強みや経験を整理し、職務経歴書にストーリーを盛り込むことができました。
セミナー受講後さらに1年かけて色んな活動を通して自分と向き合い、キャリアの棚卸しを様々な角度から行いました。その結果、自分のやりたいことが明確になり、自信に繋がり、再就職活動もスムーズに進めることができました。
やると決めたことをやり抜くことが、自分の糧になる
<Yさんが駐在帯同中に行っていた主な活動>
・英語での多文化コミュニティや現地プリスクールのボランティア、地域の合唱団に参加し帯同先でしかできない体験を楽しむ。
・子どもたちと英語の絵本を楽しむ。英語の本を読むBook Clubを主催して絵本から洋書へレベルアップ。読書を通して多様な価値観文化を学ぶ。
―駐在帯同中のさまざまな活動の中で、特に印象深いことを教えてください。
駐在帯同中は、新しいことに挑戦できるチャンスの期間と捉え、「自分のやりたいこと」を見つけ、充実した時間を過ごしたいと考えました。特に挑戦をして良かったことは、子ども達と毎日英語の絵本を読むことです。思い出の本を記録も残そうとInstagramも始めました。
当時はコロナ禍で外出が制限されていたので「家の中でできることこそ、長く続けられる活動」だと思い始めました。子ども達と始めた毎日の英語絵本の時間が、英語力向上、異文化理解、本を介した人とのつながりなど多方面から私自身の世界を広げてくれました。
―この活動で得たものは何ですか?
駐在帯同中に「何か一つ、やりたいことを最後までやり遂げること」が大切だということです。人見知りで、英語に苦手意識があっても、「自分のやりたいことをやり抜くこと」が糧になっていると今でも感じています。
また、英語の絵本を通じて宗教や多様な価値観・文化に触れ、学ぶことの楽しさを実感しました。この経験を通して、学びへの好奇心が再び芽生え、新たな挑戦への一歩を踏み出しました。
学びこそ、私の原動力
―現地の方との交流や英語のコミュニティに参加をすることに抵抗はありましたか?
もともと社交的な性格ではありませんでしたが、学びに対する強い意欲が、私を突き動かしました。「色々な国の方と英語で話したい」「知らない世界を知りたい」という思いから、積極的に参加していました。
―英語が通じず落ち込むことはありましたか?
英語が通じなかった時は、「どうすれば伝わるだろう」と考え、勉強をしました。アメリカで出会った人たちは英語を話そうとする姿勢を褒めてくれるので励みになりました。そのおかげで、さまざまな方と会話をする機会が増え、結果、コミュニケーション力が向上し、自信に繋がりました。
時には、注文が通らず落ち込むこともありましたが、オンライン注文をしたり、自分が話しやすい場面を選ぶなど自分が気落ちしないような工夫をすることを大切にしていました。また、駐在帯同者の集まるオンライン英語のコミュニティで、お互いを励まし合える環境があったことも大きな支えになりました。
何より、自分が楽しいと思えることや興味のあることだからこそ、英語学習も続けられたと思っています。
再就職活動で評価された私の"強み"とは
―Yさんの挑戦の原動力に学びへの好奇心があることがよくわかりました。再就職活動の中で、企業は「学ぶ姿勢」を評価したと感じますか?
新しいことに興味を持ち、自ら進んで学び、成長しようとする姿勢を評価してくれていたと感じます。企業側は私の「自分にできるかわからないけど、やってみよう!」と積極的に挑戦しようとする姿勢や、周りの人から新しいことを学ぼうとする姿勢を、面接の中からも想像できたのだと思います。
―駐在帯同中の経験が、現在の仕事に活きていることがあれば教えてください。
大きく2つあります。
1つ目は英語です。帯同中は、自分が英語を使った仕事に就けるとは思っていませんでしたが、駐在帯同中に培った英語力が、今の仕事でグローバルなメンバーとコミュニケーションを取る上で活きています。
2つ目は、「気を遣いすぎないこと」です。
アメリカへの駐在帯同期間で、相手に遠慮せず自分の考えを伝えることが大切だと学びました。その経験のおかげで、今のリモートワークでも、チームメンバーに自分の意見を積極的に伝えることができています。
―前職のスキルは、現在の仕事に活かせていますか?
全て今の仕事に活かされていると感じています。
銀行員時代に培った接客スキルだけでなく、数字への強さは、今でもとても役に立っています。前職で監査対応をしていた経験から、現在勤めている会社に監査が入る際もスムーズに対応できました。
さいごに
―駐在帯同期間中の方にメッセージをお願いします。
私は駐在帯同中にキャリアセミナーに参加し、自分と向き合うことや、キャリアの棚卸しの重要性を知りました。そして、それを一緒に分かち合える仲間がいることは大切だと気付きました。
また、駐在帯同中は再就職の話をすることはタブーな雰囲気を感じていました。しかし本帰国直前に話をしてみると、同じ悩みを持っている人が周りにたくさんいたことがわかりました。もっと早いうちにこれまでのキャリアや再就職について話をすれば良かったと感じました。
駐在帯同生活は、これまでの自分から少し離れて、新しい自分を見つける貴重な時間です。 だからこそ、この期間を最大限に楽しんでほしいです。
あとがき
Yさんのお話には、駐在帯同中に「自分の強み」を見つけるためのヒントがありました。身近なことでも、自分でやると決めてやり抜いたことが強みになり、再就職活動で活かされたお話は、私たちに勇気を与えてくれます。
そしてYさんのように、リアルだとキャリアについて話せる機会が少ないのが、駐在員パートナーの現状です。CM+ではメンバー同士でキャリアについて語り合い、お互いを高め合えるような機会をたくさん設けています。
駐在帯同期間中は、自分自身と向き合い、将来について考える良い機会です。 CM+のキャリアセミナーでは、強み・やりたいことの言語化をお手伝いします。Yさんのように、駐在帯同経験を活かして、未来へのキャリアを一緒に築いていきましょう!
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文 :CAREER MARK インターン10期 伊藤 直美
監修:CAREER MARK インターン 7期 近藤 千裕