CAREER MARK公式ブログ

駐在員パートナー(駐在妻・もと駐在妻)のためのキャリアサポートを展開。 「自分らしく働きたい」あなたの意欲と「未来に向けて成長したい」企業を繋ぎます。駐在帯同後に再就職した駐在員パートナーへのインタビューや、採用した企業へのインタビュー、キャリアプラットフォームCM+のイベントレポートなどを掲載中!

履歴書のみではわからない「駐在員パートナー」人材の特徴

 

CAREER MARKは、配偶者の海外赴任に帯同する状況になった駐在妻・駐在夫など「駐在員パートナー」に特化した人材紹介サービス事業を行っています。

 

中途採用市場では即戦力が重視され、多くの企業では駐在帯同期間を「離職期間」とみなす傾向があります。そのことにより、駐在員パートナーの多くは帰国後に再就職を目指すものの実際には難しくなってしまっています。

 

しかし、駐在員パートナーは、一般的には離職期間とみられがちな帯同期間中に、さまざまな経験をもとにソフトスキル(他の人と仕事を進める上で、土台となる個人の習慣や性格の特性、行動に関わるスキル)を得ています。
現地での生活や活動を通じて「柔軟性・適応力・変革力」を身に着けている方も少なくありません。また、自ら学び行動する姿勢を通じて、語学力や異文化理解を深めているケースも見られます。

 

今回は、CAREER MARKに登録している人材について、事例を通して強みや特徴をご紹介します。見落としがちな人材の中に貴社の持続的成長を支える未来の中核社員が隠れているかもしれません。

 

目次

 

 

CAREER MARKでご紹介できる人材の特徴と強み

CAREER MARKに登録している「駐在員パートナー」は、渡航前に日本でしっかりと職務経験を積んでいることが特徴です。大手企業での勤務経験やリーダー経験のある方も多く、高いポテンシャルを有しています。

 

駐在帯同中には現地でのボランティア経験、インターン、日本人コミュニティ活動など、精力的に活動される方も少なくなく、こうした経験を帰国後の仕事で活かそうとする意欲を持っています。

 

例えば、海外生活で身についた「語学力」をはじめ、異文化の壁を超えた「コミュニケーション力」や「適応力」、予期せぬトラブルに対応する「問題解決力」や「柔軟性」、そしてこれらを数年にわたり自身の生活に落とし込んできた「変革力」は、これまでCAREER MARKが企業にご紹介してきた人材が常に評価されるポイントです。

 

何より、帰国後は「もう一度働きたい」という高い就労意欲をお持ちの方が大勢います。

 

「意欲も能力もある駐在員パートナーが帰国後、仕事に就けるようキャリアサポートをしたい」。CAREER MARKは、このような思いから、駐在員パートナーに特化したキャリア支援・人材紹介サービスを展開してきました。
CAREER MARKのキャリアコンサルタントが分析し、企業様のニーズを深掘りしながら、貴社が「本当に欲しい人材」との出会いを実現するマッチングサービスをご提案します。

 

再就職した駐在員パートナーの活躍事例

これまで人材をご紹介した企業のご担当者様に、選考の際に重視されたポイントや、採用の決め手となった点についてお話を伺っています。
伺った内容は、CAREER MARKのWebサイト内、「再就職リアルストーリー」にも掲載しています。

 

 

今回は、「駐在員パートナー」の多様なバックボーンについても事例を交えながら改めてご紹介いたします。

 

Yさんの事例

Yさん
紹介先企業:米国発技術系スタートアップ企業
駐在帯同国(期間):米国(3年9か月)
渡航前の勤務先:大手金融機関
評価いただいたポイント:業務改善提案の姿勢、英語でのコミュニケーション力

Yさんの渡航前の業務経験やスキル、駐在帯同中の経験

Yさんは信託銀行で約10年勤務し、事務・運用相談業務を担当しました。事務リーダーとして業務改善の経験もあり、顧客対応力に加え折衝力も身につけていました。産休育休を取得していたところにアメリカ駐在帯同が決まります

 

Yさんは駐在帯同を新しいことに挑戦できるチャンスの期間と捉え、常に「学ぶ姿勢」を大切に過ごしてきました。英語のコミュニティに参加したり、お子様が通うプリスクールのボランティア活動に参加したりと異文化理解を深めました。
読んだ絵本をInstagramでも紹介するなどにも主体的に取り組まれる中で、英語力と自分の意見を積極的に伝える力が身に付き、現在のお仕事にも活かされているそうです。

 

採用企業の声:バックオフィスを任せることができ、自己学習を欠かさない良い人材に出会えた

Yさんの採用企業は、3Dプリンティング技術を用いて金属製品を設計・加工する事業をされています。創業から年月が浅いため、バックオフィス業務を担うポジションの人材がおらず、代表の方がすべてを担っていらっしゃいました。
多岐に渡る業務の中で具体的な業務の切り出しが出来ず、人材を採用したくても多忙のため求人票の作成もできない状況でお困りでした。

 

同社は、アメリカのボストンにも拠点があり、海外拠点にいる現地のエンジニアとのやり取りも発生するため、オンライン上でのコミュニケーションがスムーズに行えること、英語での対応力が高い人材を必要とされていました。

 

今回採用に至ったYさんは、大手金融機関でバックオフィス業務を経験されてきたことにより数字に強く正確に事務処理も行えることが期待されました。
また、業務を進めるうえではさまざまなバックグラウンドを持つ人と関わるため、相手の背景や状況を理解しながらコミュニケーションを取る力が求められます。この点も、リーダー経験があったこと、さらに駐在帯同先で培った英語でのコミュニケーション力が評価され採用に至りました。

 

代表の方からはこのようなコメントをいただきました。
「業務について自己学習をし、どういった場面でミスが起きやすいかなどのリスクを想定してくれたり、業務改善提案を率先して行ってくれたりと、ブランク期間に対してマイナスのイメージは全くなく、気にならない働きぶりです。本当に採用してよかったです。」

インタビュー記事はこちら

 

 

Yさんは入社前に、自らスタートアップのバックオフィス業務について未経験の分野も含めて勉強していたことも評価されていました。

 

スタートアップ企業などでは、バックオフィス業務、営業、開発といった業務を経営者が一人で担っているケースも多く、採用に向けた業務の切り出しや求人票の作成は容易ではありませんが、この事例ではCAREER MARKが業務について詳しくヒアリングし、求人票作成から公開するまで1週間足らずとスピーディに対応しました。

 

Nさんの事例

Nさん
紹介先企業:企業向けコンサルティングサービス業
駐在帯同国(期間):英国(5年)、シンガポール(1年)
渡航前の勤務先:複数企業で事務・採用業務など
評価いただいたポイント:語学力、対人コミュニケーション能力、駐在帯同先での仕事の姿勢

Nさんの渡航前の業務経験やスキル、駐在帯同中の経験

Nさんは、渡航直前に勤務していた人材紹介会社では、中途採用グループでセミナーの開催、採用面接官、入社までのフォローなど、人材採用業務に従事し、関係各所との細やかなコミュニケーションを活かし部長秘書まで担当したご経歴です。

 

結婚出産をされたあと英国駐在帯同が決まり渡英します。現地では、興味を持ったパン屋へ自ら頼み込んで働き、パンの製造販売、接客業務に従事されてきた経験を活かし、帰国後はご自分でベーカリーショップを始めるなど、積極性や際立った実行力をお持ちの方です。

 

採用企業の声:積極的な姿勢の人材が、事業理解し共感してくれた

Nさんの採用企業は、提案活動(プロポーザル)の成功に必要なノウハウの共有と人材育成を通じて、企業や組織の提案力向上を支援されています。

 

同社は、アメリカに本部があり世界中に関係団体もあることから、国内外を問わずやり取りが発生します。調整役を担う機会も多く、語学力はもちろん、柔軟なコミュニケーション能力をもつ人材を求めていらっしゃいました。
あわせて、応募者に対して職務内容を適切に理解して欲しいというご希望をお持ちでした。

 

今回採用に至ったNさんは、高い語学力と対人コミュニケーション能力を備えているだけでなく、駐在帯同先でアルバイトを探し、現地で積極的に仕事へ取り組んできた主体性も評価され、同社で初めての正社員として採用されました。

 

代表の方からはこのようなコメントをいただきました。
「高い語学力と、その場を円滑に回せる対人コミュニケーション能力があるだけでなく、積極性もお持ちです。ご経歴を拝見した際、駐在帯同先でアルバイトを探し、職場でご活躍されていたとあって、こうした姿勢に魅力を感じました。」

インタビュー記事はこちら

 

この事例では、CAREER MARKの「オンライン企業訪問」を利用され、理念に共感する方と出会えています。「オンライン企業訪問」では、企業の採用ご担当者様に会社の特徴、理念や業務内容をしっかり応募者へ説明いただけるので、企業理解が促され、企業理念に共感できる方をご紹介することが可能です。

 

Sさんの事例

Sさん
紹介先企業:法人向けコンサルティングサービス業
駐在帯同国(期間):シンガポール(2年)
渡航前の勤務先:大手製薬会社
評価いただいたポイント:粘り強さ、周りと協力して仕事に向き合う姿勢

Sさんの渡航前の業務経験やスキル、駐在帯同中の経験

Sさんは、大学卒業後、日系大手製薬会社に就職しMRとして従事してきました。多忙な医師とも話ができる関係構築を一から築き、所属する営業所の全国一位獲得に貢献するなど、人と場に応じた柔軟なコミュニケーション力、実績が伴う粘り強い営業力と成果が強みの方です。

 

駐在帯同先のシンガポールでは、世界の駐在妻をつなぐ海外情報と交流サイト「駐妻カフェ」の運営メンバーをしたり、世界の駐在ファミリーのためのオンラインコミュニティ立ち上げに関わるボランティア活動も行ったりするなど、行動力をお持ちです。
ボランティア活動に精力的に活動する傍ら、英語学習にも力を入れTOEICTESOL(テソル・英語を母国語としない人たちに英語を教えるための資格)に挑戦するなど、自ら学ぶ姿勢やチャレンジ精神も兼ね備えています。

 

採用企業の声:過去経験を見れば、不足スキルを身につけてくれるかがわかる

Sさんの採用企業は、女性のキャリア支援と組織のダイバーシティ推進を専門とするコンサルティングを行い、​企業向けに多様な人材開発プログラムを提供しています。​

 

Sさんは、MRや営業からキャリアチェンジしてでも「女性を支援する仕事に携わりたい」という思いから、同社の理念に深く共感し応募しました。
業界未経験ではありましたが、Sさんの熱意と誠実な人柄が高く評価され、採用が決まりました。背景には、Sさんがこれまでの職務を通じて培ってきた、地道に成果を出す粘り強さや、コミュニケーションを駆使して周りと協力して仕事に向き合う姿勢があります。また、駐在帯同中には地域活動やボランティアなどを通じて、社会に貢献する活動を実践してきた点も評価されました。

 

再就職でキャリアチェンジをされる場合は、日本での実務経験だけでは計れない自ら学ぶ姿勢があるかも判断材料となり「これからの伸びしろ」や「適応力」も着目されます。

 

代表の方からはこのようなコメントをいただきました。
「職務経歴書から、目の前の仕事にしっかり向き合って成果を出す粘り強さ、誠実で手を抜かない真摯な姿勢を感じました。退職後も何か社会に貢献できることを見つけて行動を起こし続けていることは大変魅力的でした。」
「きっとSさんなら足りないスキルもこれから前向きに身につけてくれるだろうという期待や信用を持ちました。」

 インタビュー記事はこちら

 

指示のない環境下で、どのようなことに関心をもってどう行動をしてきたのか、経営者ならば気になるポイントです。

 

CAREER MARKは「駐在員パートナー」のポテンシャルを深く理解しているからこそ、帯同期間中にどんな経験や活動をされてきたのかを丁寧にヒアリングして、その価値を企業側の目線で捉え直しています。職務経歴書では駐在帯同中の貴重な体験や経験で培ったスキルのどういった点が、企業に貢献するスキルなのかを的確に整理し、採用担当者様が判断しやすい情報として提供します。

 

駐在帯同期間を「プラスの価値」に変えている人材

採用に至った事例をもとに「駐在員パートナー」人材の特徴と、採用側の人材ニーズとどのようにマッチしていたかをご紹介しました。
今回の事例では、駐在帯同期間を「会社勤めではできない経験をした貴重な期間」と前向きに捉えていただき、その点もプラスの価値として評価していただきました。

 

Yさんの場合
・日本での職務、駐在帯同先で培った英語でのコミュニケーション力のほか、業務について自己学習を欠かさず、業務改善提案も率先して行う姿勢を評価。

 

Nさんの場合
・高い語学力と対人コミュニケーション能力のみならず、駐在帯同先でアルバイトを探し、現地で積極的に仕事へ取り組んできた主体性を評価。

 

Sさんの場合
・日本での職務、さらに駐在帯同中の地域活動やボランティアを通じて培った地道に成果を出す粘り強さや、コミュニケーションを駆使して周りと協力して仕事に向き合う姿勢を評価。

 

企業と応募者の双方にプラスをもたらす、CAREER MARKの人材紹介

CAREER MARKの人材紹介は企業も応募者も十分に理解し合えることを重視しています。「オンライン企業訪問」など企業への理解が進む説明会の開催もそのひとつ。企業理念に共感できる方をご紹介することが可能です。

 

また、CAREER MARKの担当者は、企業と応募者の双方と面談していることも大きな特徴です。
企業のご担当者様には業務内容や求める人材像を丁寧にヒアリングさせていただき、求人票の作成から支援いたします。
応募者とはセミナーなどを通じて長い場合は数年にわたるやりとりがあり、事前に丁寧な面談を行っています。そのため渡航前の職歴だけでなく駐在帯同中も含め、これまで得た経験やスキルがどのように企業で活かせるのか具体的な情報を提供できます。
応募者と企業の双方の背景を丁寧に理解することで、活躍が期待できる応募者を紹介することが可能です。

 

まとめ 中核人材候補を採用するための新たな選択肢

駐在員パートナーは、日本と異なる環境や習慣の中で生活してきた適応力や前向きなチャレンジ精神を兼ね備えている方が多くいます。また、異なる文化の中で他言語を使ってさまざまな人とやり取りして身に着けた実践的なコミュニケーション力は「ビジネスで活かせる強み」です。

 

先行き不透明な現在の社会で求められるのは、例えばこのようなスキルを持つ人材ではないでしょうか。

 

  • 変化に柔軟に対応できる人(適応力)
  • 自ら課題を見つけて行動できる人(主体性)
  • チームで協力できる人(協調性・コミュニケーション力)
  • 新しい価値を生み出す人(創造性・イノベーション力)
  • テクノロジーを活用できる人(デジタルリテラシー)
  • 異なる文化や価値観を理解できる人(ダイバーシティへの理解)

 

多様な環境や人に合わせてスキルをアップデートし続けられる人材は、まさに「駐在員パートナー」の特性にぴったり当てはまります。さらには、働く意欲が高い方が多いため、価値観の合った企業とマッチングできれば、長く働き続けてくれる可能性が高まります。
以上のことから、駐在員パートナーを中核人材候補として採用することは、業界等の専門スキルと掛け合わせることで十分に即戦力となり得るとCAREER MARKは考えています。

 

改めて、中途採用に課題を感じていらっしゃるなら、これまでとは違った視点から採用の視野を広げて新たな可能性に目を向けてみませんか?

 

貴社の採用活動にぜひCAREER MARKをご活用ください。

 

 

文:株式会社ノヴィータ(CAREER MARK運営会社)