CAREER MARK公式ブログ

駐妻キャリア支援CAREER MARKのブログです。 駐在妻・もと駐在妻の人材紹介を通して「また働きたい駐在妻」と 「もっと成長したい企業」をつなぎ、 ブランクがあってもまたチカラを発揮できる社会を目指しています。 駐在妻の再就職インタビューやキャリアセミナーレポートなどを掲載中!

CAREER MARK 3周年記念セミナー『駐在帯同中もキャリアを重ねよう!3つのポイント』

2023年5月18日、CAREER MARK3周年記念セミナー『駐在帯同中もキャリアを重ねよう!3つのポイント』が開催されました。セミナーには世界20か国から97名の参加申し込みがあり、同じ想いを持つ仲間が世界中にいることを実感しました! 

「本帰国後の仕事のために、何をすればいいの?」と悩む駐在員パートナー※の方々にむけて、渡航前から本帰国後まで様々なキャリアサポートを展開しているCAREER MARK。

今回のセミナーでは、CAREER MARKを通じてもと駐在員パートナーを採用した企業の代表の方や、本帰国後に再就職したもと駐在員パートナーへのインタビューを交えながら、「駐在帯同中もキャリアを重ねるために必要なこと」について理解を深める機会となりました。

※駐在妻および駐在夫。日本に帰国した方も含みます。

 

※CAREER MARKについてはこちら

採用企業インタビュー:採用につながった評価ポイント

セミナーの冒頭、「なぜCAREER MARKが、駐在員パートナーに特化したキャリアサービスを行っているのか」について紹介がありました。
それは、駐在員パートナーは「日本にいたときのキャリアがある」「渡航後も高い就業意欲を持ち続けている」だけでなく、「駐在帯同で得たスキル・経験を持つ」人材であると考えているためです。
一方で、転職市場では駐在帯同期間を「ブランク」と捉える企業も存在しています。
では、実際に駐在員パートナーを採用した企業は、どのようなポイントを評価し、採用したのでしょうか。

<インタビュー:35 CoCrearion合同会社 代表 桜庭様>

コンサルティング事業や人材開発事業を展開する、35 CoCreation合同会社代表の桜庭様より、もと駐在員パートナーを採用した際に評価したポイントについて説明がありました。

印象深かったポイントは、「失敗をした時の受け止め方」。失敗とどう向き合うか、そもそも「失敗」として捉えるのか?想像とは異なる結果になった際の姿勢が非常に前向きで、次どうしていくかを繋いでいける力を評価されたとのことでした。
確かに、駐在帯同中は想定外の結果や意図していないこともよく起こります。私自身は日頃どう向き合っているかな…と振り返る機会にもなりました。

経験やスキルよりも”人間力”?

聞いていて意外だったのですが、採用された方は当時コンサルティングや人材開発に関する専門知識・経験がなかったそうです。
私も過去に転職サイトを覗いたことがあるのですが、他業界・職種で魅力的な求人があっても「●●の経験をお持ちの方」「▲▲の分野を□年以上携わったことのある方」…と、経験者のみを募集する内容が大多数を占めていてガッカリした記憶があります。

「経験やスキル、業界知識がなければ、再就職は難しいのでは…」と思われがちですが、【ソフトスキル】【人間力】が採用の決め手になっていることがうかがえます。私にもチャンスがあるかも!と希望が持てる一方で、「そうは言っても、採用された方が素晴らしいからでは…」と不安にもなりました。

 

駐在帯同経験は"ブランク"ではなく"成長"

『水平的成長』と『垂直的成長』

続いてキャリアコンサルタントの小橋から「人間は【水平的成長】と【垂直的成長】の2つの方向で成長する」という話がありました。
【水平的成長】では知識量の増加や業務のスキルアップによる成長を指し、スマートフォンで例えると「アプリが増える」ような成長。

一方で、【垂直的成長】とは「人間としての『器』が拡大する」成長であり、スマートフォンで言うならば「OSがアップデートする」ような成長と同様です。

駐在帯同期間中は、日本では経験したことのない葛藤や環境変化による問題に何度も直面します。問題と向き合い解決しようと取り組み続けるうちに、帯同前からは考えられないほど人間力が成長を遂げていきます。

帯同期間はまさに【垂直的成長】の期間とも言えます。

私はこれまで、「自分ではコントロールできない」ような問題にぶつかった時、悲観的になったり落ち込んでいたりと、何かと感情的な行動に走りがちでした。

しかし1年経った現在では、自分の思い通りにならなかった時でも、感情と事象を切り離して向き合えるようになってきた…と自分自身の変化を実感しています。
仕事をしていなくても、実は自分が想定していなかった人間的成長を遂げている。これって「垂直的成長」だったんだ!と納得できました。

でも、これはあくまでも私自身の”エピソード”にすぎません。企業に「私はこんなに成長しました!」と言うだけでは伝わらないように思えます。では、企業にどうやって自分が「どんな自分であるか」が伝わるのでしょうか。

 

もと駐在員パートナーインタビュー:帯同中に発揮したスキル

今回のセミナーでは、実際に駐在帯同を終えた後に再就職した2名のもと駐在員パートナーへ「帯同中にどんなことに取り組みましたか?」というインタビューもありました。
帯同期間中でやること、と考えると「再就職にむけて資格取得の勉強」「英語や現地の言語スキルを伸ばす」といったスキルアップ(=先述の【水平的成長】)を思い浮かべていました。

しかし、お二方が話されていたのは「地域活動のリーダーを担う」「子どもの学校でPTA役員になる」…等、帯同中の今しか経験できないチャレンジングなことに、あえて自分で手を挙げて取り組んでいたことでした。
帯同期間をどう過ごしていくか自分で決めて、決めたことに対してどう取り組んでいくか、そのチャレンジを通じて何を得たのか?自分の経験談を忘れないうちに、帯同期間中に書き留めておこうと思いました。


まとめ:駐在帯同中もキャリアを重ねる3つのポイント

セミナーではこの他にも、スキルを言語化する方法や、職務経歴書の書き方OK・NG例の紹介など、再就職活動に繋がるヒントが盛り沢山で、大変学びの多い時間となりました。
最後に、キャリアコンサルタントの林より、今回のセミナーのテーマである【駐在帯同中もキャリアを重ねる】ための3つのポイントの紹介がありました。

  1. 過去の仕事を棚卸しする
  2. 自分がやろうと思ったことをする
  3. スキルを言語化する

過去の仕事を棚卸しし、自分のスキルを言語化していくことで、「私はどんなスキルを帯同中も発揮していたのか」「自分にはこんな強みがあった」ということを知ることができるとのこと。過去の仕事に紐づく、自分の持つ強みやスキルを理解することが、企業にアピールするときの大きな土台になるのです。


駐在帯同中は人間的な成長を得られる期間で、仕事以外の場面で強みやスキルを発揮できる、人生でも貴重な時間です。帯同=キャリアが終わった、ではなく、帯同中だからこそ得られる経験やスキルがあることを改めて確認できる機会となりました。


あとがき

私自身も、駐在帯同する際に退職し「夫のキャリアのために私のキャリアが犠牲になった」と落ち込んでいた一人です。しかし今回のセミナーを通じて、「駐在帯同でもできることがあるんだ!」「帯同中に自分の力で乗り越えたエピソードが、こんな形でスキルとしてアピールきるんだ!」と多くの気づきを得ることができました!

一方で、本帰国後すぐ再就職活動できるよう、今のうちから渡航前・帯同中に自分が経験したことをどう「スキル」としてアピールできるか…が私にとってのこれからの課題だとも感じました。
ひとりでは行き詰まっていたキャリアの悩みを、「こんな捉え方もできるんだ」と前向きに考えるヒントをもらえたセミナーでした!

 



お知らせ

-7月よりCAREER MARK+が 始まります!
今後、駐在員パートナーの皆様がさらに帯同期間中もキャリアを重ねることができるよう、CAREER MARKではキャリアプラットフォーム【CAREER MARK+】を新たに立ち上げることになりました。
このキャリアプラットフォームでは、キャリアセミナーの開催はもちろん、駐在員パートナー同士の交流や、実際に再就職した先輩から体験談を聞ける機会など様々なイベントを予定しています。世界中の仲間と繋がり、学び、再就職に向けて帯同中から準備できる場所です。自分一人では心細いキャリアの悩みも、世界中にいる仲間と一緒なら踏み出せる一歩もあるはず。
現在メンバー募集中!さらに6月30日までは第1期有料メンバー(6ヶ月6,600円、税込)を募集しています!有料メンバーになると、限定座談会・勉強会への参加や個別相談セッション(30分相当)を無料で利用可能!詳しくは下記をご参照ください。

 

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文・CAREER MARK インターン7期  近藤 千裕