CAREER MARK公式ブログ

駐在員パートナー(駐在妻・もと駐在妻)のためのキャリアサポートを展開。 「自分らしく働きたい」あなたの意欲と「未来に向けて成長したい」企業を繋ぎます。駐在帯同後に再就職した駐在員パートナーへのインタビューや、採用した企業へのインタビュー、キャリアプラットフォームCM+のイベントレポートなどを掲載中!

駐在妻のブランク期間は強み。 採用をして優秀さをあらためて感じました 

パートナーの海外駐在によって仕事をやめて日本を離れた女性たち。「駐在妻」と呼ばれる女性の中には、再就職を希望してもうまくいかず悩む人がいます。

要因のひとつが、「ブランク期間」です。駐在帯同は数年にわたるため、企業が「本当に採用しても大丈夫か」と不安を感じることも。

そこでCAREER MARK(以下、CM)は、企業様の心配を取り払うため、実際にCMからご紹介した駐在妻(もと駐在妻も含む)を採用された企業様にインタビューを行い、魅力を発信する取り組み「ご紹介企業の声」をスタートしました。

第一回は、一般社団法人日本プロポーザルマネジメント協会様をご紹介します。同協会は、CMを通じて、イギリス駐在帯同歴約5年のもと駐在妻、西さんをフルタイム正社員として採用しました。同協会代表理事の式町久美子さんに、CMを利用しようと思ったきっかけや駐在妻を採用してよかったことなどをお話いただきました。

 

 

<企業プロフィール>
一般社団法人 日本プロポーザルマネジメント協会
2015年に設立。提案活動で受注を勝ち取る方法論を唱えた、提案のプロフェッショナルのための国際的な組織であるAPMPの認定トレーニング組織。世界基準の提案ノウハウを有する提案プロフェッショナルによる企業または法人様へのアドバイスのほか、提案のプロフェッショナルを育成するプログラムを提供している。

<人材採用のお悩み>
・プロポーザルマネジメントや協会の認知度は高くないため、応募者から正しく仕事内容が理解されない可能性がある。
・国内外を問わずやりとりが多いため、英語力やコミュニケーション力のある人を欲している。

<採用した方の情報>
西さん:大学を卒業後、ピアノ講師をしながら一般企業で事務や秘書などを担当。その後正社員として採用業務にも従事。
約5年間の英国駐在帯同中にパンの魅力を知り、現地のパン屋さんに自ら頼み込んで勤務され、その経験を活かして帰国後はご自分でベーカリーショップを始めるなど、積極的な行動力の持ち主。
2022年8月、一般社団法人日本プロポーザルマネジメント協会では初めての正社員として入社され事務局スタッフとしてご活躍中です。

 

駐在妻が持つ語学力とコミュニケーション能力に魅力を感じた

駐在帯同中に働いていたベーカリーの仲間と。

——この度はCMをご利用くださり、ありがとうございました。採用について、たくさんの選択肢がある中でもと駐在妻の方を選んだ理由を教えていただけますでしょうか? 

日本プロポーザルマネジメント協会 代表理事 式町久美子さん(以下、敬省略。式町):

海外に住まわれていたことから、高い英語力と周囲とのコミュニケーション力に期待をしました。当協会はアメリカに本部があり、世界中に関係団体があります。それらの団体とは日常的に英語で連絡を取っているので語学が堪能な方に助けていただきたいと思っていました。

また、協会の仕事は、提案の支援を行う企業様やプロポーザルマネジメント講座の受講者様など関係者とのやりとりが多いです。時には、複数の間に立って調整役を務めることもあります。そのため、語学力に加えてコミュニケーション能力が高い方も求めていました。そうした時に知人からCMさんを紹介いただき、活動内容を聞いて親和性がありそうだと感じました。
自らキャリアを切り開くため、自発的に勉強会に参加したり、ネットワークを広げようとされている方が多い印象で、私たちのプロポーザルコミュニティで自らのキャリアを切り開いているメンバーたちと重なるので親和性があると直感的にご縁があるのではと感じました。

——式町様はこれまで、駐在妻との接点はあまりなかったのではないかと思います。採用にあたり、駐在妻のイメージがしづらいといった不安はなかったのでしょうか?

式町:私には海外での生活体験はありませんので、海外で生活を立ち上げトラブルに対応しながら何年も暮らしてこられた駐在妻の話を聞くと、自分にできないことをやれるというだけで、素晴らしいとしか思えませんでした。

それに、駐在妻は仕事の能力が高いだけではなく、前向きさや積極性も持っています。日本とは全く異なる環境や習慣の中で生活してきた適応力やチャレンジ精神があります。こうした方々なので、言われたことをやるのではなく、主体的に仕事に取り組んでいただけることを期待しました。

西さんは、高い語学力と、その場を円滑に回せる対人コミュニケーション能力があるだけでなく、積極性もお持ちです。ご経歴を拝見した際、駐在帯同先でアルバイトを探し、職場でご活躍されていたとあって、こうした姿勢に魅力を感じました。

 

駐在帯同経験は誰もができることではない。ブランク期間は気にならなかった

——ブランク期間については気にならなかったのでしょうか?

式町:全く気になりませんでした。駐在妻に限らず、国内で働く女性が子育てのために仕事から離れる期間があるのは自然なことです。でも、それは「何もしていない」わけではないはずです。

お子さんに向き合う中での学びや気づきなど、何かしらのアップデートがあると私は思います。ましてや、海外生活をされていたのであれば、なおさらですよね。その経験は強みでしかありません。個人的には、ブランク期間がネガティブにとらえられることが不思議です。

——式町様はもともと駐在妻にポジティブなイメージを抱かれていました。実際に採用活動をされてみて、駐在妻への印象に変化はございましたか? 

式町:採用活動中、西さんをはじめ、ほかの方とお話をしてみて、駐在妻には優秀な方が多いとあらためて感じました。でも、ブランク期間や日本を離れていたことなどを気にされて、自信を持てずにいる方もたくさんいるように思います。

そうではなく、ご自分が置かれている状況の素晴らしさに目を向けてほしいですね。私には駐在員を務める男性の知人がいるのですが、彼は「東京で働いている人に遅れをとる」と焦っていました。彼の発言を聞いたとき、「なぜ落ち込むのだろう。日本にいたら経験できない海外経験は強みでしかないのに」という感想を抱きました。海外で働いたり、子育てをしたりする経験は誰もができることではありません。その点を誇りに感じてほしいです。

 

オンラインで事業理念を説明できたことがよかった

事業理念まで伝えられる「オンライン企業訪問(旧:企業訪問ウェビナー)」

——CMのサービスで特に良いと思うことはありますか?

式町:オンライン企業訪問 (※1)です。
プロポーザルマネジメントの知名度は国内で高いとは言えないため、協会の活動内容と合わせてしっかりとご説明する場が必要でした。採用活動では待遇や条件面の説明は大切です。しかし、それら以上に「なぜこの活動をしているのか」という事業の根っこの部分をお話する場が欲しいと思っていました。このおかげで、理念に共感する良き方と出会うことができました。

 

また、CMのスタッフは駐在妻として海外生活経験のある女性ばかりなので、応募者の気持ちに寄り添えるところも魅力です(※2)。

西さんは入社してたった1年で中心的な存在として大活躍してくれています。このような優秀な方をご紹介いただけたことに感謝しています。

 

——式町さん、どうもありがとうございました!

 

(※1)オンライン企業訪問について
CMの人材紹介サービスの一つで、企業の代表者や採用ご担当者様から直接事業や求人についてリアルタイムでご説明いただく、いわゆるオンライン会社説明会です。事業内容はもちろん理念や社内の雰囲気、求める人材像などを詳しくお伝えいただけるため、企業も求職者もより理解しあったうえでの採用が期待できます。

blog.careermark.net

 

(※2)採用された西さんは、2019年に開催した本帰国後の再就職のためのセミナー「帰国後キャリアセミナー」(現在はCAREER MARK+で同様のイベントを実施中)に参加されました。CMではその後もSNSなどを通じて継続的にコンタクトを取り、仕事への気持ちや環境の変化などの把握に務めてきました。このようにCMでは、候補者様と長期間に渡り複数の接点を持ち、履歴書や職務経歴書だけでは読み取れない魅力や意向をしっかり理解した上でのご紹介が強みです。企業様からは「リファレンスの質が高い」と好評をいただいています。

 

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インタビュー・文:薗部 雄一(ラシク編集部)
編集:CAREER MARK 小橋友美

 

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