CAREER MARK公式ブログ

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CAREER MARK+ キャリアセミナー 『3つのポイントで企業にアピール 履歴書・職務経歴書の書き方』

2024年3月13日、CAREER MARK+ キャリアセミナーが開催されました。世界各国に住む参加者の皆さまにご都合のよい時間をお選びいただけるよう、日本時間11時スタートと18時スタート、1日2回の開催です。

CAREER MARKのキャリアコンサルタントが全6回に渡ってお伝えする、「本帰国後に希望の働き方を手にするための情報が満載」のこのセミナー。第3回となる今回は、3つのポイントで企業にアピール  履歴書・職務経歴書の書き方がテーマです。キャリアコンサルタントの林 眞帆(以下 林)が進行役を務めました。

 

― 職務経歴書を書いたことがない

― 職務経歴書の書き方を基本から学びたい

― 駐在帯同中の経験のアピール方法を知りたい

本セミナーは上記のような方を対象とした、事前課題やワークのある参加型のセミナーです。参加者の皆さまから質問も多くいただき、11時の回、18時の回ともに、大変盛り上がりました。終了後には、職務経歴書の効果的な書き方を具体的にイメージできるようになりました。

 

大好評だったセミナーの概要を、参加者の感想を含めお伝えします。

 

【登壇者】

林眞帆

CAREER MARK キャリアコンサルタント

IT企業にて10年以上、採用・人材開発に携わる。2015年、夫のイギリス赴任に帯同するため退職。イギリスではキャリアワークショップを多数開催し、キャリアカウンセリングやコーチングを通してキャリア支援を行う。イギリス帯同中にCAREER MARK参画。2019年に本帰国、転職活動を経て、再び企業にて採用や人材開発に携わりながら、CAREER MARKでキャリア支援を続けている。

 

 

自己紹介で疑問点を共有

セミナーは参加者全員による簡単な自己紹介から、和やかな雰囲気でスタートしました。事前課題を実際にやってみての疑問点の共有も行いました。

今回の事前課題は、職務経歴書を書いてみる」。過去に転職経験がある人もない人も、実際に書いてみて、難しいと感じる点が多々あったようです。

職務経歴書で企業側は何を知りたいのか、どこを重点的に見るのか」「過去の仕事では数字の目標があったわけではなく、定量的な成果が示せない。そのような場合はどうアピールをすべきか」「アピールポイントが複数ある場合の優先順位のつけ方」など、鋭い質問が飛び交い、参加者の皆さまが熱心に事前課題に取り組まれた様子が見て取れました。

 

「駐在帯同中の経験を企業にアピールする方法」をインプット

次は、キャリアコンサルタントの林による知識提供のパートです。

転職経験のない参加者もいるため、まずは「履歴書と職務経歴書の違い」や「一般的な職務経歴書の構成」について、詳しい説明がありました。

 

戦略的にアピール!

続いて、職務経歴書の各パートに、具体的に何を書くかについての説明です。

全6回開催、キャリアセミナーの第1回「棚卸しのやり方と強みの見つけ方(渡航前の仕事編)」、第2回「棚卸しのやり方と強みの見つけ方(帯同中編)」でも繰り返しお伝えしている「棚卸しのポイント」に則し、どの部分に何を書けば読みやすく効果的な職務経歴書になるのか、企業側の視点も交えての説明でした。

私は過去に一度、転職経験があります。その転職活動の際に使用した職務経歴書が残っていたので読み返してみましたが、まったくポイントを押さえられていませんでした。社会人経験の浅い第二新卒での転職だったため、そんな職務経歴書でも許されたのかもしれません。しかしこれまでにキャリアを積んできて、駐在帯同を経て再就職を目指す私たちの場合、状況は異なります。きちんと戦略的にアピールしなければならないという現実に気づかされました。

キャリアセミナーの中で何度も出てきている棚卸しのポイント。職務経歴書を書く際にも、大いに活かすことができます。渡航前の仕事での経験、帯同中の経験を記憶が新しいうち、時間のあるうちに整理しておくと、いざ再就職活動を始めるというときになって自分を助けてくれるのではないかと感じました。

 

駐在帯同中の経験もどんどんアピールしよう

最後は、駐在帯同者のサポートに特化したCAREER MARKだからこそお伝えできる駐在帯同中の経験を企業にアピールする方法」のお話です。

「企業の面接官は基本的に駐在帯同を経験したことがない」ことを前提に、職務経歴書内でどうアピールすれば注目してもらえるのか。3つのポイントについて、自己PRの具体例(NG例、OK例)を挙げながらの説明がありました。

職務経歴書は「職務」とあるので、仕事をしていた頃のことしか書いてはいけないという固定観念がありました。ですが職務経歴書に決まった形式はなく、仕事をしていない駐在帯同中のエピソードであっても、伝え方を工夫すれば十分にアピール材料になるということを知り、驚きました。

 

駐在帯同期間は仕事をしていない。だから、再就職時にアピールできることなんて何もない。今までそう思って過ごしてきました。今回セミナーに参加し、駐在帯同を「キャリアのブランク」とせず、駐在帯同という他の求職者にはない特別な時間を持てたからこそ得た経験やスキルは、どんどんアピールしないともったいないと思えるようになりました。残りの帯同期間を有意義に過ごそうというモチベーションにもなります。

一方で、駐在帯同期間は「仕事をしていない期間」であるということは事実。企業側はその人のこれまでの経験やスキルを、「これからの仕事上で」どう活かせるかという視点で見ることを踏まえ、どうアピールすればよいかの具体的な解説もあり、納得感を持ってイメージすることができました。

 

実践的ワークで即アウトプット

知識をインプットしたあとは、すぐにアウトプットの時間です。

「自分のエピソードをどう組み立てて話せばより相手に伝わるのか」を考えながら、実践的な練習ができました。

私は自信を持って話せるエピソードがまだ見つかっておらず、また、自分の話をするのが得意ではありません。それでも何とかひねり出してエピソードを披露したところ、自分では思ってもみなかったフィードバックをもらうことができ、新鮮でした。

話がまとまっていなくても、まずは言葉にしてみる。そうすると、自分ひとりで考えるよりも視野が広がることを実感できたワークでした。

 

参加者からは、「駐在帯同を経験していない面接官にイメージしてもらえるよう、エピソードを具体的かつ簡潔に整理して話す難しさを実感した」「まだまだ経験を自分の中で整理できていないので、棚卸ししようと思う」などの感想が聞かれました。

アウトプットしたからこそ浮き彫りになった課題です。本帰国が間近に迫っていなくても、時間のあるうちに整理しておきたいと思いました。

 

あとがき

私は駐在帯同がまだしばらく続く見込みで、再就職準備はもっと本帰国が差し迫ってから考えればいいと思っていました。職務経歴書の作成は具体的な再就職準備の最たるものだと思っていたため、駐在帯同にともない退職してからこれまでの間、書いてみようと考えたことはありませんでした。

しかし今回のセミナーをはじめ、これまでのキャリアセミナーを通じて、「再就職に向けた準備や心構えは、早めに開始するに越したことはない」と思うようになりました。「自分の経験を棚卸しし、整理しておくことの重要さ」を知り、貴重な駐在帯同期間を充実させるためには何をしたらよいか、考えて行動するようになりました。経験の棚卸しをして自分の強みやスキルをまずは自覚し、「過去に仕事をしていたとき、どう活かしていたか」「駐在帯同中の今、どう活かしているか」、そして「今後再就職して働くとき、どう活かせそうか」、考えるクセをつけたいと思います。

職務経歴書を仕上げ、実際に再就職活動の場面で使用するのは数年後かもしれませんが、今の段階で駐在帯同経験者に特化した職務経歴書の効果的な書き方を学ぶことができたのは、とてもよい機会でした。

 

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文:CAREER MARK インターン9期 大久 沙弥子