CAREER MARK公式ブログ

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CAREER MARK+ スキルアップセミナー第1弾『面接対策にも活かせる交渉術 ~これからの社会に求められる人材とは?~』

2023年7月14日、CAREER MARK+メンバー限定スキルアップセミナーを開催しました。今回は第1弾として、『面接対策にも活かせる交渉術 ~これからの社会に求められる人材とは?~』をテーマに、株式会社ワークシフト研究所 代表の小早川優子様にご講演いただきました。

 

CAREER MARKのオフィシャルサポーターでもあるワークシフト研究所。代表の小早川様は、「女性社長.net」にて、『2022年で最も注目を集めた女性起業家』に選出されました。日本の再就職市場の情報を得にくい環境にある駐在帯同中のメンバーに対して、これからの社会に求められる人材や『交渉術』に関するレクチャーを行っていただき、スキルアップセミナーの第1弾にふさわしい学びの多い機会となりました。

今回はその様子の一部をお伝えします!

 

【登壇者】

株式会社ワークシフト研究所 代表取締役社長

小早川優子

 

慶應義塾大学大学院経営管理研究科経営学修士/米国コロンビアビジネススクール留学(MBA) 慶應義塾大学ビジネススクールケースメソッド授業法研究普及室認定ケースメソッド・インストラクター。 GEキャピタル等外資系金融機関に約15年勤務。第二子出産後、両立の壁に直面し退職。「育休プチMBA®」に出会い起業。三児の母。名古屋商科大学大学院女性リーダープログラム評価委員 講師として企業、官公庁等年間100回以上登壇。著書に『なぜ自信がない人ほど、いいリーダーになれるのか』(日経BP)

 

※CAREER MARKについてはこちら 

これからの社会に求められる人材とは?

 

<“やりたいこと”より“評価される場所”を見つけよう!>

「キャリア」とはラテン語の「轍(わだち)」が語源。人生そのものが「キャリア」であり、自ら進まないことにはキャリアは出来ません。

小早川様は、キャリアについて「『やりたいこと』より『自分の特徴を評価してくれる場所』を探す方が現実的」とした上で、環境に対して自分をどんな風に変化させていくか戦略的に考えることが重要だと述べられました。

では、このような戦略的思考を身につけるにはどうすればよいのでしょうか?小早川様は、①世界や日本の環境変化を予想するとともに、②60歳頃の自分がどうなっていたいかを想像して長期的ゴールを設定し、③自分の現在の姿・能力とのギャップを分析した上で、④長期的ゴールに近づくための短期的なゴールを設定していくプロセスが必要だとお話しくださいました。

<自信はなくても意欲は3倍示していく>

一般的に、「自信がない」ことは欠点とされることが多いかと思います。しかし小早川様は、「キャリアにおいて、『自信がない』ことがプラスになる」とおっしゃっています。自信がないことで、例えば、計画・準備・リスク管理などをしっかり行うことができるからです。さらに、快適な空間(Comfort zone)を飛び出して、成長空間(Stretch zone)に身を置き、少し自信がないことに挑戦することが成長につながるとした上で、自信はなくてもやってみること、また常に相手に3倍の意欲を示していくことの大切さも説いてくださいました。

私自身も仕事をしていた頃を振り返ると、自分の能力よりも少し背伸びをした業務を乗り越えた後に成長を実感することが出来ていました。そして、日々初めての経験だらけの駐在帯同生活中にも沢山の成長チャンスがあるのではないかとも感じます。必ずしも仕事に関わることでなくても、自分自身を成長させるためにStretch zoneに身を置くことの大切さを痛感するお話でした。

<駐在帯同中から増やせる3つの資産>

また、人生100年時代の今、3つの無形資産「生産性資産(知識・スキル)」「活力資産(肉体・精神)」「変身資産(柔軟性・対応力)」が必要となってくるとも述べられました。キャリアを取り巻く環境が複雑になっている昨今、人生は予定通りには進まないけれど、長期ゴールを定めこれらの資産を獲得していけば、予期せぬ出来事にも柔軟にかつプラスに捉えて対応していくことが出来ること、駐在帯同の経験者は帯同中の様々な経験を通じ、変化に柔軟に対応していける力=「変身資産」を持っていること、などをお話しくださいました。

私自身、就職当時は想像すらしていなかった「駐在帯同による一時的な離職」の只中で、ついつい目の前の生活や子育てのことや帯同中・本帰国直後の生活…と目先のことを考えてばかりになっていました。しかし、帯同中の今だからこそ「60歳の時にどうなっていたいか」をまず考え、それに向けて具体的な短期ゴールを定めていくという考えの重要性、そして「予期せぬ出来事を力に変えて進んでいく」という発想のポジティブさに目の前がパッと明るくなりました。

 

駐在妻・駐在夫が実践できる、駐在帯同中から活かせる交渉術とは?

<WIN-WINとWIN-LOSE、あなたはどのタイプ?>

続いて、交渉術についてお話しくださいました。交渉には「WIN-WINの交渉」と「WIN-LOSEの交渉」の2つの形があるとのお話があり、参加者一人ひとりが自身の交渉の仕方を振り返り、どちらのタイプの交渉になる傾向が強いかを分析しました。

<仕事でも家庭でも、感情的になったらGAME OVER>

また、交渉においては、感情的になったら(させても)GAME OVERとのことです。これは仕事を離れた人間関係や家庭内でも同じことが言えます。さらに、WIN-WIN交渉は、相手に対する共感力が必要であり、女性には得意な分野であることもお話しいただきました。

<採用面接をWIN-WIN面接に変えるコツ>

採用面接をWIN-WIN交渉にするカギとして、①就職を希望する企業の状況把握、②自分が相手の立場だったらどんな人を採用したいかといった観点で相手のゴールを意識する、といった2つのステップの方法を教えてくださいました。また、参加者の多くが女性だったことから、女性が特に陥りがちな転職の罠や意識したい履歴書の書き方のコツなどの具体的なアドバイスをいただきました。

質疑応答

事前に寄せられた質問にもお答えいただきました。

 

①駐在中にしておいた方がいいことは?

CAREER MARKは素晴らしいネットワークなので、たくさんお友達を作ってください(友達の情報力を活用してください)

②迷いを乗り越えるために必要なことは?

ご自分のお子さんが迷っているとしたら、なんとアドバイスしますか?ぜひ思い浮かんだアドバイスをご自分に!

 

他にも今日から実践できるアドバイスや早速調べてみたくなる本の情報などを、たくさん教えてくださいました!

 

セミナーを終えて

「このセミナーが無料で受けられるの?!」、それが受講直後の感想です。

お話を聞きながら、私の長期ゴールはなんだろうという問いが自分の中に浮かび上がってきました。でも、それはとても楽しく前向きなパワーを生み出す問いでもあります。いただいたワークシート(※セミナー申込者のみ配布)を使い、その問いを自分の中でどう具体化させていくか、今後も続くCAREER MARK+の様々な企画も活用しながら考えていきたいところです。

今回は、CAREER MARK+メンバー限定の初めてのセミナー開催でした。セミナー冒頭、小早川様ご自身が子育てと仕事の両立で悩まれたご経験をお話しくださいましたが、セミナー参加者の多くが勇気をもらえたお話だったのではないでしょうか。

 

CAREER MARK+ではこうしたセミナー開催をはじめ、メンバー同士で学びを深める講座や座談会、勉強会なども開催していきます。「駐在帯同」という共通項をもとに集まっているCAREER MARK+だからこそ聞ける講座や座談会を今後もたくさん企画していく予定です!

無料メンバーは随時入会を受付けていますので、少しでも興味を持たれた方はぜひメンバーにご登録ください!!

 

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文・CAREER MARK インターン7期 板垣  佐保子