2022年3月3日、アメリカに駐在帯同した女性たちに向けて、リロ・リダックさん主催のセミナー「アメリカ滞在中の今、これからの仕事やキャリアについて考える」が開催され、CAREER MARK共同代表の鎌田が登壇いたしました。
実は、かつてアメリカ駐在帯同中だった私も、現地での家探しでリロ・リダックさんにはお世話になりました。また、現地では派遣社員として就職し、後に直接雇用いただいて働いておりました。当時こんなセミナーがあったら!という個人的な思いからも、今回のセミナーは多くの方の興味をひいているに違いないと思っていましたが、なんと130名近くものご参加があったとのこと!帯同中の就労への関心の高さが伺えました。
リロ・リダックさんは、全米でナンバーワンを誇る日系不動産会社。多くの駐在員のお住まい探しをサポートされており、リダックくらぶという利用者様のコミュニティーでは、求人のご紹介をされていらっしゃいます。
そんなリロ・リダックさんと、「駐在妻がチカラを発揮できる社会を目指す」CAREER MARKがタッグを組んだ今回のセミナー、実際にアメリカで就業するには?を含め、帰国後の復職を見据えて滞在中にやっておきたいことについての情報が満載でした!
アメリカ滞在中にやっておくべきこと
まずは自身も駐在帯同経験のある鎌田より、滞在中にやっておくべきことについて、3つのポイントに絞って話が進められました。
1. キャリアの棚卸しをし、自分の強みを理解する
キャリアの棚卸しについては、具体的なツールのご紹介とともに、強みを知ることの大切さが強調されました。鎌田自身も、帯同中に自分の価値は?強みは?と悩んだことも。しかし、「一度離職をし、立ち止まることができたからこそ、自分の強みを探求することができた」と言います。「強みを生かしながら行動し続けたことが、帰国後のキャリアに繋がった」とも。自分の強みを知ることで、就職成功率だけでなく、日常生活の質も日々の生産性も向上するとあっては、すぐにも強みを見つけたい想いに駆られます。
2. 所属がない今だからこそ、やってみたいことにチャレンジをしてみる
そして、好きなことに積極的に取り組んだことも、結果的に今のキャリアに繋がっているとのこと。「好きなことを始めると、自分にアンテナが立ち、必要な情報に辿り着きやすくなる」という言葉には真実味があります。
3. ビジネススキルを活かせる場に身をおく
駐在帯同がキャリアのブランクになるのでは?という不安は、多くの人が感じていること。ビジネススキルを活かす場として、プロボノやインターン、現地での就労にチャレンジしては?との提案がありました。
アメリカでの就労について
では一体、アメリカで就労するには何が必要?どうしたら?という問いに対しては、リロ・リダックの谷様より、ビザや就労許可証、ソーシャルセキュリティー番号、ビザ発行元企業への確認など、就労に必要な申請についての説明と、アメリカの就労マーケットについてのお話がありました。
谷様は、長く人材紹介派遣会社でリクルーティングに携わっていらした方。在米日系企業では「昨今は在宅勤務が促進されており、今後はオフィス系サポート業務のパートタイムが増える可能性が」「Hビザ発行が減っていることから、日本語能力の高い働き手が重宝される可能性も」など、今後の就労市場の動向に関する耳寄り情報もお話しくださいました。
滞在が期間限定の駐在帯同者には正社員としてのフルタイム雇用が厳しいことはよく聞かれますが、「日本での経験も考慮されてフルタイムでの採用も増えている」とは嬉しい変化。一方で「期間限定の帯同期間だからこそ、ライフスタイルに合わせて、興味の赴くままに、選択してみることもできる」と、フルタイムにこだわらない今だから選べる働き方という視点もいただきました。
駐在妻体験談
帯同中にできる過ごし方は様々。その過ごし方の例とその後の再就職への道について、CAREER MARKにご縁のあった4名の駐在妻の体験を鎌田よりご紹介。好きなことで一歩を踏み出して前職とは違った職種で再就職に結びついた例、現地では学校のPTAで活躍し帰国後は職を得た例、現地でのパートタイム就労を経験した例。
タイプの異なる事例に、参加者の方の中にはご自分の場合のヒントを見つけた方もあったかもしれません。
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就労のサポートサービス
就職はしたい、でも現地で一人で進められるかな?と不安のある方も多いのでは。実際、プロの助けを借りることで、個人では得にくい情報にリーチしたり、心強く就職活動を進められたりしますよね。そんな方向けに、リロ・リダック様が「リダじょぶ」という在米日系企業の求人と会員の求職の希望をつなげるプラットフォームをご紹介くださいました。
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積極的に行動を
最後に、事前に送られた質問に回答する形で、ざっくばらんにパネルディスカッションがありました。
「英語に自信がないという方も、実はメールのやりとりなど読み書きには問題ない場合もある」「コロナによる影響で遅れが懸念される労働許可証の発行状況については、何度も当局に問い合わせてみて」「日本での就業経験がなくともチャレンジすることは大切」など、ご質問や不安に対してお三方がそれぞれに、積極的に行動を!と後押しされていました。
あとがき
「駐在帯同してみよう、という決断もキャリアの節目のデザインのひとつ」と鎌田が言った通り、私たちは、帯同しよう、と前を向いて自分で決断しました。それでもモヤモヤしたり、焦ったりします。でも今も人生の一部。今まで培ったことを活かす場を探すにしても、新しいことに挑戦するにしても、今動くことは未来に繋がります。「今はキャリアのドリフトを楽しみながら次の人生につなげていく期間!と捉えるといろんなことにチャレンジできませんか?」というメッセージは、大きな励ましになりました。
冒頭で鎌田が設定していたセミナーのゴールは、ご参加の皆様が「未来の自分のキャリアの可能性を広げるためのはじめの一歩を踏み出したくなる、今後に役立てたくなる情報を得ること」。今回のセミナーが、ご参加くださった皆様、そして今このレポートを読んでくださっている皆様の“はじめの一歩”につながりますように!
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リダックくらぶでのCAREER MARKの連載記事「駐在妻キャリアプラン」も、どうぞご覧ください。
文:CAREER MARKインターン4期 桑平彩子
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