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駐在・帯同・育児。すべての経験が糧になる「人とのご縁を大切に、流れに乗る」

もと駐在妻の再就職リアルストーリー Vol.2

パートナーの海外駐在によって仕事を辞めて日本を離れた女性たち。
「駐在妻」と呼ばれる彼女たちのなかには、帰国後にまた仕事に戻る方もたくさんいます。
そんな彼女たちは駐在帯同期間をどう過ごしたのでしょうか。
2回目の今回は、自分から縁をつなぎ、流れに乗って新しい生活を始めたMさんのインタビューです。

 

◆プロフィール◆※インタビュー時
・お名前:Mさん
・年齢:38歳
・帯同前の仕事:自動車部品業界で11年間、海外営業・海外購買に従事
 (うち約5年はメキシコで勤務)
・駐在帯同:2018年~2019年/タイ・バンコク
・現在の仕事:大手自動車会社で海外購買を担当(正社員・フルタイム)

 

悩みと葛藤の中で駐在帯同生活スタート

――駐在帯同先のタイではどんなことをしていましたか?

Mさん(以下敬称略):タイ語の学習と、日本人会のボランティア活動をしていました。
初めての出産、しかも海外でということが不安だったので、妊娠・出産に関わる日本人会のボランティアに入ったんです。後半にはリーダーも務めました。リーダーをやりたかったというよりは、自然にできる人がやるという流れの中で気づいたらやっていたという感じです。

 

――以前メキシコで働いた経験もあるのですね。タイで働けないということにストレスは感じませんでしたか?

 

M:最初はすごく葛藤がありました。メキシコでは働いていたのに、なぜいま私は働いていないのだろうと考えたりして、最初の数か月は本当に落ち込みました。
でもしばらくして妊娠がわかって状況が変わりました。つわりもきつく、タイ特有のナンプラーの料理のにおいもつらくて。タイ語もわからないなかで、とにかく心身ともに自分を大事にしないといけないことが増えてきたこともあって、もやもやしつつもちょっとずつ「仕事は一旦お休み」という気持ちに変わっていきました。
お腹が大きくなってくるとタイの人がとても優しくしてくれて、ドアを開けてくれたり、「男の子?女の子?」と言葉をかけてくれるようになりました。そういう日常を通して、少しずつ新しい生活に気持ちも馴染んでいきましたね。
今振り返ってみると、最初の数か月を暗い気持ちで過ごしたのはもったいなかったですね。せっかくなんだからもっとタイを満喫すればよかったー!って思います。

メキシコの教会の飾り

海外生活で身についた「言ってみないとわからない」

――そんな帯同期間中に培われたスキルはなんだと思いますか?

M:コミュニケーション力、交渉力、チャレンジ精神です。
もともとこうしたスキルはメキシコで働いたときに体得したのかもしれませんが、海外で過ごす期間を通じて「言ってみないとわからない、聞いてみないとわからない」という姿勢が身についたと思います。

 

――日本に帰ってからの再就職活動の様子を教えてください。

M:帰国してから大手のエージェントにも登録しましたし、CAREER MARKにも履歴書を送りました。CAREER MARKは駐在妻のキャリアを考えるイベントでキャリアコンサルタントの林さんと話をしたのが最初の出会いです。
今の勤務先に決まったのは本当にたまたまで、きっかけがあって軽い気持ちで登録したビジネス系SNSを通じて会社の人から連絡があったのです。
ちょうどCAREER MARKから紹介された企業の面談に向けて、キャリアコンサルタントの林さんとキャリアメンターの鎌田さんに色々と相談していたところだったので、結果的にそれが今の会社の面接にもとても役立ちました

 

――再就職活動で評価されたのはどんなことだと思いますか?

M:もともと募集していた分野の仕事をずっとしていましたので、その経験は評価されたと思います。それに加え、海外(メキシコ)で働いた経歴から、 多文化の中で働くのも大丈夫だろうと判断されたのだと思います。今の仕事は海外拠点とのやり取りが多いため、語学レベルが高いことに加え「様々な国の人とでも働けるか」という点も重視していたようです。

 

――ビザや家庭の都合で海外で働けないという人もたくさんいます。それでも駐在帯同中に何か面接でアピールできるような活動をしたいという話はよく聞きます。どんなことをしたらいいと思いますか?

M:ボランティアや、最近ならプロボノやインターンも増えてきているので、そうした活動をするといいと思います。そこで自分がやりたい仕事に携われると一番いいですね。
なおかつそこで現地の方と一緒に何かをする機会があれば、それは多文化の中で働けるというアピールのひとつにもなるのではないでしょうか。
仕事につながる、そして現地の方と一緒に何かする。そういう環境に身を置くことで自分自身が面接でもアピールしようという自信を持てる気がします。

タイ、屋台の様子

「どうしようもないこともある」と知る

――現在の勤務先で活かされている帯同中の経験やスキルはありますか?

M:正直、帯同期間中だけというよりはメキシコで働いたときの経験も含めて海外生活での総合的な気づきや学びが活きていると感じています。
実は帰国してから就職した会社は従業員が1万人ぐらいいる大きな会社で、しかも自分の部署はほとんどの方がリモートワークをしているんです。隣に誰かが座っているわけではないので、やっぱりわからないことがあったときに最初は「誰に聞けばいいの?」って戸惑いました。誰も知り合いがいないですから。
でも海外での「言ってみないと、聞いてみないと」という姿勢を思い出して、まず誰かに聞いてみて、解決して、上司にも話して…っていうことを繰り返して、だんだん聞ける人、喋れる人を広げていった感じです。

 

――リモートワークでコミュニケーションが取りづらくて悩む人はたくさんいますよね。特に転職した先で苦しむ人も多いです。

M:私も苦しい時期もありました。ただ上司にも相談しながら、「まずは来週まで頑張ろう」「次はまた来週まで」って、とにかくスモールステップを重ねていくようにしたんです。そのうちに、会社の人と顔を合わせる機会が増えたり、自分の状況も変わったりと、環境が変わってだんだん楽になってきました。

こういうとき、以前ならなんとかしようともがいたり、抵抗したりしていたと思います。 でも日本に帰ってきて、どうしようもないことはどうしようもないと割り切る自分になっていました。子どもができたのも大きいのかもしれないですが、自分だけではどうしようもないことってありますよね。でもそこでその状態にとらわれてしまって何もできなくなったり、全部諦めてしまったりするんじゃなくて、スモールステップでもいいから、最低限でもいいから、流れの中で前に進めばいつかどうにかなると思えるようになりました。

 

タイ、ピンクのガネーシャ

駐在帯同も子育ても経験して捉え方が変わった

――駐在帯同から帰ってきて、「私、変わったな」と思うことは他にもありますか?

M:すごくあります。駐在帯同、そして出産・子育てを経験して、ものごとのとらえ方が大きく変わりました。
駐在妻って、帰国したらとにかく子どもの預け先を探して、同時に自分の仕事も探さないといけないですよね。それがとっても大変で。保活激戦区に住んでいるので、簡単には保育園に入れられないし、保育園が決まらないと仕事も決められない。ああ、私が駐在妻だったからこんなに大変なんだって自分の大変さにばかり目が向いていたんですが、ふと見渡すと、出産子育てで仕事を辞めて再就職に苦労している女性が世の中にはたくさんいるということに気づいたんです。こういうことってもしかしたらスムーズに仕事を続けていたらわからなかったかもしれないですよね。
こうやって広く周りの状況を見渡せるようになったり、社会に目が向いたのも、自分が変わったところだと思います。

 

――確かに、帰国した駐在妻のみなさんから、再就職活動や保活で大変という話をよく聞きます。うまくいかないときでも前に進むコツはありますか?

M:私の経験ですが、再就職活動や保活では、
①自分の足で情報を稼ぐこと
②人とのつながりを大切にすること

がとても役に立ちました。

自分の足で稼ぐとは「自分で情報を取りに行く」ということなんですが、これはメキシコでもタイでも意識していましたし、帰国後に仕事をしようと思ったときもまずやってみたことです。イベントに出向いたり、ビジネス系SNSに登録してみたりしました。
そこで誰かとつながることができて、今の会社との出会いがありました。

保活も同じです。よく行っていた児童館で再就職活動の面接時に預かってもらえたり、保育園もよく遊びに行っていた施設で声をかけてもらったから決まったりしました。

自分から動いて、人とのご縁の恩恵にあずかり、最後にいろんなことが決まる。そんな大きな流れの中で今に至る、という感じです。

CAREER MARKでは私と同じように帯同経験のあるキャリアコンサルタントとキャリアメンターがすごく私の価値を引き出してくれて、そのおかげで面接でも自信を持って話せることができるようになったんです。結果的にCAREER MARKの紹介先ではなく今の会社とご縁があったのですが、これも自分で情報を取りに行って、人とのご縁がつながった結果だと思っています。

こうした経験をしたから、仕事で思うように進められない状況になっても、「まずは半年やってみよう」「流れの中で少しずつ前に進められればOK」と考えられるようになったのかもしれません。

――最後に、駐在妻のみなさんにメッセージをお願いします。

私は人とのご縁や、アンテナをいろんなところに貼っていたおかげで、本帰国後の保活や再就職ができたと思います。私のビザの条件では駐在妻は働けないというのがずっとネックでしたが、今思えば思い切り遊んでおけばよかったなと思います。現在の状況が許す範囲でですが、できるだけ楽しむのはとても良いことだと思います。また、働きたい人は、働く方法はいくらでもあるので、こちらもいろいろ情報のアンテナを立てておけば不可能ではないのかなと思います。
できない、と思わず、まずは探してみたらなんとかなることが多いと思うので、有意義な時間を過ごされるよう応援しております。

――Mさん、ありがとうございました!

 

インタビュー・文:CAREER MARK キャリアコンサルタント 小橋友美

 

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