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駐在帯同という「非日常」が終わり、「日常」に戻った時、仕事に就くことはできるのか、どんな仕事に就けるのか悩む方も多くいらっしゃると思います。
まずは現実を知ろう!ということで、本帰国後の「駐在妻の再就職事情」について、もとロンドン駐在妻のキャリアコンサルタント、林眞帆にお話を伺いました。
▼林眞帆については、こちらの記事をご覧ください。
筧中(以下、省略)
——本日は、よろしくお願い致します。
林 こちらこそよろしくお願いします。
駐在妻の再就職にはコツがある
——まずは、ブランク期間(駐在帯同期間)がある人は、再就職できるのでしょうか?
林 できます!でも市場を選ぶ必要があります。
——市場を選ぶ必要がある、とはどういう事でしょうか?
林 まず、多くの人が転職活動を始めるにあたり、既に企業で働いているバリバリの会社員の方々と同じような転職活動をしてしまいがちです。
その人達が競う市場に真っ向から立ち向かうと、駐在帯同期間がある私達の経歴は、働いていない期間=何もしていない期間と認識されます。よくエージェントから「難しいです」と言われ、その時点で再就職を諦めてしまう、もと駐在妻の声を聞きます。
「難しい」のは事実です。現在企業で働いている現役の会社員が転職活動をしている市場では、仕事をしない(できない)のが、どんな理由であれ仕事から離れていれば、それはブランクと、とらえる企業が集まっているからです。
——そうなんですね。
林 でも、そうだからといって諦めないでほしいのです!その難しい市場に敢えて真正面から突っ込む必要はありません。
ブランクは関係なく、過去にしっかりとした実績がある駐在妻を雇いたいと思う企業もあります。ポイントは、そのような企業に出会えるかどうかです!
CAREER MARKには、駐在帯同を経験した人に魅力を感じ、ブランク期間にも理解のある企業が集まっています。したがって、転職を考えたらまずはCAREER MARKに相談に来て頂きたいと思っています。
——大企業に再就職するのは難しいのでしょうか?
林 再就職したいと思う企業が求めるスキルと、その人自身のスキルによります。
日本の転職市場は「経験者」採用です。産休・育休もブランクとみなされ、昇格が遅れるように、駐在帯同期間もブランクとみなされます。
また、大企業は現役の会社員が転職したい会社になりますので、先ほどお話したように、その人たちと競うことになります。
——それが現実なのですね。
林 もしご自身が渡航前に大企業で働いていたならば、本帰国後も大企業に戻りたいか一度考えてみるのも良いと思います。海外に行って、今までとは違う価値観が生まれている可能性もあります。
——正社員で再就職はできるのでしょうか?
林 できます。最近よくCAREER MARK内で話しているのが、駐在妻自身の意識も変えていく必要がある、ということです。
駐在妻の方々のお話を聞いていると、出産を機に仕事から離れてしまっているから、子供がいるから等、正社員での採用をはじめから諦めている人が多いと感じています。
今はフレックスタイム制を導入している企業や、在宅ワークが可能な企業もあり、正社員だからといって必ずフルタイムで出勤して仕事をしなければいけない、というわけではありません。
繰り返しになりますが、ポイントはそのような企業がある事を知り、出会うことができるかどうかです。
新しい業界や職種へのキャリアチェンジ
——年齢に関係なく、キャリアチェンジはできるのでしょうか?
林 可能です。年齢に関しては仮に本帰国時の年齢が40歳前後だとしたら、「未経験ですが、なんでもしますので採用してください!」というのは、残念ながら通用しません。それは、転職市場は経験とスキルを評価され、採用に至るからです。
キャリアチェンジは、ハードルが上がります。しかし、色々な道があるのも事実です。例えば、本帰国後は、渡航前の経歴を活かせる企業に就職をして、その中でキャリアチャンジをしていくこともできます。または、はじめは未経験でアルバイトとして入って正社員に昇格していくことも可能です。
自分の希望する働き方があるならば、はじめからできないと否定するのではなく、まずは一度CAREER MARKにご相談に来て頂き、お話を聞かせてください。
——心強いです!
林 私たちは、駐在妻を大人ポテンシャル人材と捉えています。海外で生活をしていると、自然と「生き抜く力」が身に付いていると思います。
そこに価値や魅力を感じてくれる中小企業が少しずつ増えてきています。まずは、駐在妻に価値を感じてくれている企業に就職をして色々なことにトライをし、自分の専門性を見つけたり、自分は何をしたいのかを見極めて、今後のキャリアを考えても良いと思います。
再就職へ向けて駐在帯同中にしておくと良い2つのこと
——最後に、駐在帯同中にしておくと良いことは何でしょうか?
林 2つあります。1つ目は、人に伝えられるように自分の経験を言語化しておくことです。そしてそれをさらに「再就職をするのに使えるエピソード」にするにはどうしたら良いのかを考えておくと良いかと思います。
1on1キャリアサポートを担当するキャリアコンサルタント、キャリアメンターは、駐在帯同経験者です。そのため、駐在帯同中の経験やエピソードを的確に理解し、そこから個々の強みを引き出すお手伝いをする事ができます。
2つ目は、駐在帯同生活を思いっきり楽しむことです。現地での観光やショッピングなども楽しみつつ、何かしらピンときた自分の好きなこと、やりたいことを見つけてほしいです。
そして、駐在帯同生活を十分やり切ったと言えるくらい満喫してほしいと思います。その経験が、再就職の際アピールにも繋がりますし、人脈も広がっていきますよ。
あとがき
渡航後生活が落ち着いてきたら、自分のキャリアへの漠然とした不安を感じることが多くなりました。私は休職制度を使って駐在帯同をしていますが、本当に元の職場に戻りたいのか?違う道はないのか?など、悶々とする日々。
今回のお話を伺って気づいたことがあります!それは、そのモヤモヤをひとりで解決しようとしているから、答えが出ないままいつも同じことで悩むんだ、ということ。自分の状況や悩みを理解し導いてくれるキャリアコンサルタントやキャリアメンターの方達に相談することで、この悩みへの適切なアプローチを知ることができ、将来に対する漠然とした不安を晴らすことができるのではないかと感じました。
全部を自分だけで解決しようとせず、プロの力も借りながら、駐在帯同生活をやり切った!と言える位充実させていきたいと思います!
次回は、インターンメンバーの「1on1キャリアサポート」体験談をお伝えしていく予定です!
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文:CAREER MARK インターン3期 筧中莉紗
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