2023年2月6日にハッシン会議とCAREER MARKの合同セミナー『広報PR力を身につけて自由な働き方を手に入れよう ハッシン会議インターン募集説明会』が開催されました。
身につけられれば世界中どこからでも働ける可能性がある「広報PR力」。
広報PRってどんな仕事?どんな人が広報PRに向いている?
駐在帯同中でもスキルを身につけるチャンスはあるの?
参加者からの質問にもお答えしながら、CAREER MARK 共同代表の鎌田薫と、ハッシン会議 代表取締役の井上千絵さんが広報PR力について語りました。
- なぜ駐在妻×広報PR?
- "誰もが自ら発信する時代"へ
- 働き方の変化
- 広報PRに必要な「5つの力」とは?
- 駐在帯同中にスキルを身につけるには?
- 広報PR力が身につく!ハッシン会議でのインターン活動
- あとがき
【登壇者のご紹介】
井上 千絵さん
ハッシン会議 代表取締役
2007年 名古屋テレビ放送株式会社入社、報道記者として7年、その後2年は宣伝広報に従事。2010年から2年間は局を代表してテレビ朝日「報道ステーション」にディレクター出向。2016年に退職後、慶應大学大学院メディアデザイン研究科にて修士号取得。2020年株式会社ハッシン会議を設立。これまで30社以上のベンチャー・スタートアップ企業の広報PRや広報人材育成を支援。2021年8月より武蔵精密工業のCCP(コーポレートコミュニケーション責任者)就任。著書に「ひとり広報の教科書」(2022年11月出版)
個人事業主・スタートアップ向けの「PRコミュニティ」運営、広報人材を育成したい企業向けの「最強広報の組織づくり」サービスを通じて、お客様の企業規模やフェーズに合わせて中長期で持続的な発信活動を行う組織作りを伴走する。
鎌田薫
CAREER MARK共同代表
大学卒業後、金融業界、リクルートを経てハリウッドビューティサロン支配人に。企画営業、新規事業企画、経営企画などに従事。育児休業復帰直前に夫の駐在が決まり1年8ヶ月ロンドンヘ。帯同中に在英日本人女性のコミュニティを立ち上げ、これからのキャリアを見据え、コーチング資格を取得。本帰国後、WEBメディア「LAXIC」編集長就任。在任中にCAREER MARKの前身となる、駐妻キャリア支援プロジェクトを立ち上げ、2020年4月フルリモート体制で事業化。2022年10月より再びロンドン駐在帯同中。
※CAREER MARKについてはこちら
なぜ駐在妻×広報PR?
CAREER MARK 鎌田は、「何をするにも広報力・PR力が大切。どんなにいい商品やサービスがあってもPRできないと消費者と繋がらない。」と、過去の経験から感じていたそうです。そんな時、企業の中で個人の広報PR力・発信力を高めるお手伝いをしているハッシン会議 井上さんと出会い、改めて広報PRの大切さを実感。
駐在帯同をきっかけに、個人ブログやSNSの投稿など、自分自身が発信者になる方も多いかと思います。そのような経験を本帰国後のキャリアに繋げることができればというお二人の思いから、CAREER MARK×ハッシン会議の合同セミナー、そしてハッシン会議インターン生の募集が行われました。
"誰もが自ら発信する時代"へ
井上さんが代表を務めるハッシン会議は、単純に広報PR業務を請け負うPR会社ではなく、「企業内の発信力を強化し、自社内で持続的な発信を行えるようにすること」を大切にして、各企業が広報PRの外注を卒業できるような発信力を身につけるサポートをしています。
これまでは「広報」というと、プレスリリースを出してメディアが消費者に届けるという形態が一般的だったのに対し、今はSNS運用・プレスリリース・オウンドメディア(企業HP内のブログなど)など情報発信のプラットフォーム自体が多様化しています。また、それを見た消費者自身が情報を拡散でき、消費者自身もメディアの一部になっているという変化があります。
働き方の変化
今まで広報を必要としてこなかった会社でも、最近では広報の必要性を認識し始める傾向があると、井上さんはおっしゃいます。
そのため、フリーランスやスタートアップ企業などでは、異業種や未経験から広報キャリアをスタートさせる人が多く、勤務形態も様々。フリーランスで活動する方や、会社員の副業として広報PRを行っている方も増えており、働き方が多様化しているそうです。
ハッシン会議も社員全員がフルリモートで勤務しています。
一方、大企業の広報の中途採用は、過去に広報経験が複数年あることを求められるケースが多いそうです。
広報PRに必要な「5つの力」とは?
今回のセミナーでは「5つの発信力」についてご紹介いただきました。
それは「ライティング力」「撮影力」「デザイン力」「SNS力」、そして「メディア力(プレスリリース発行やメディアの取材を獲得する力)」。この5つの力を身につけていくことが「自ら発信する力」を伸ばすことにつながるそうです。
続けて、広報PRに向いている人の特徴についてもお話いただきました。
1つ目の特徴は、人と話すのが好きであること。営業経験者など、色々な人と関係構築していく力のある人が向いているそうです。
2つ目は、少し引いたところから物事を見ることができる人。所属する企業やPRを担当する企業やサービスに対し、どんなに熱い思いを持っていたとしても、受け手側との間に温度差やギャップが生じることも時にはあります。そのため、冷静に物事を見ることが大事だそうです。
駐在帯同中にスキルを身につけるには?
「駐在帯同経験が、広報PR活動に活きることはあるのか?」という質問には、ハッシン会議の広報PRサポーターで、駐在帯同経験がある増田優子さんからこのような回答がありました。
「(駐在妻の皆さんも)渡航前から住居やスーパー、子供の学校など現地のあらゆる情報集めをしたはず。広報PR活動にも必要な情報収集力が、自然と身についているんです!新しい土地で新しい人とコミュニケーションを取ることは、そのままメディアコミュニケーション時に活きてきます。
また、駐在帯同期間中はオンラインツールに触れる機会が多いと思いませんか?あらゆるSNS、現地でしか使えないアプリなどを試しに使ってみる、やってみる、その経験が広報PR活動時にも役に立ちます。」
続けて、「駐在帯同中に自分でスキルアップするには何をしたらよいか?」という質問には、井上さんから、
「海外からでも日本の電子書籍を読むことができるのであれば、広報PR関連の書籍を5冊くらい読んでみてはどうでしょうか。複数冊読むと、その分野における自分の向き不向きや好き嫌いが見えてきますよ。
また、風を読むこと。トレンドを知っておくことや、メディアを読み、日本で今何が話題なのかを知ることが大切だと思います!」
という回答がありました。
駐在帯同生活をする上で必要不可欠な現地の情報収集、お友達作り、新たなアプリの使用などが、そのまま広報PR活動に活きてくるというのはとても興味深く、駐在妻にとって心強い経験談だと思います。
また、日本の情報から隔離されてしまいがちな海外の環境でも、常にアンテナを貼ってトレンドをキャッチする習慣をつけることや、本を読んでインプットし続ける大切さにも気付かせていただきました。
ハッシン会議では、広報担当者達が集まる「PRコミュニティ」という場を提供しています。メンバーには未経験から広報を始めた人も。そこで得られたノウハウやTipsをまとめた井上さんの著書『ひとり広報の教科書』は、これからのキャリアで広報に携わることを考えている人にはぜひ読んでいただきたいです。
広報PR力が身につく!ハッシン会議でのインターン活動
駐在帯同中にも広報PRの仕事を体験できる機会として、ハッシン会議では定期的にインターン生を募集しています。
インターン活動として、ハッシン会議のSNS運用サポート、クライアントとのミーティング参加、ブログの執筆、情報開発(広報活動のためのリサーチ・分析)、新規プロジェクトのサポートなど、幅広い業務を経験できます。
キャリアにブランクがあり、自信や経験がなくても、インターン生として活動することで、また働くためのウォーミングアップの機会にもなります。
また、駐在妻・ママという軸から離れて、世界中のインターン仲間と繋がれたり、世の中との接点を持つことができたりと、駐在帯同期間がより充実したものになるのではないでしょうか。
すでに今期のインターン生の募集は終了してしまっていますが、CAREER MARK、ハッシン会議ともに定期的にインターンを募集しておりますので、ぜひInstagramや公式HPをフォローしてみてください。
あとがき
SNSが一般化して情報発信が多様化し、私たち自身がメディアになれる時代。何かをうまくPRできる力はとても大切なライフワークスキルだと感じました。
今後、企業に務めたとしても、フリーランスで働いたとしても、働かなかったとしても、きっと役に立つ広報PR力。駐在帯同期間をうまく利用して、広報PR力を身につけてみませんか?本セミナーがそのきっかけとなれば幸いです。
文・CAREER MARK インターン6期 斉藤
-毎月イベントを開催しています!
詳細が決まりましたらご案内いたしますので